「チューブ入り硬煉り絵の具」の発明
- 森野馨by森野肖像画工房
- 2024年5月15日
- 読了時間: 1分
更新日:2024年5月16日
この発明により、画家達を室内制作から屋外へと誘いました。
絵の具の保存性も増し、携帯性にも優れるようになりました。
そして着目すべき点は絵の具が「彫塑性」を持ち、豚毛の硬い筆でタッチや厚みを可能にしました。つまり表現の多様性を生み出しました。
少しチューブ入り絵の具について歴史を見ていきましょう。
1828年;ジェームス.ハリスが最初の金属製チューブ入り絵の具を考案しました。
それは注射器の形をしたピストン式の真鍮性のシリンジでした。
以後改良が重ねられていきました。
1840年; ウィリアム.ウィンザーが水彩絵の具をガラス製のシリンジに入れて
販売しました。
1841年; 錫性の押し出しチューブがイギリス在住のアメリカ人画家ジョン.G.ランド
によって発明されました。
1842年; ネジ式キャップに改良されました。
このボディーの強い油絵具が、マネ以後の画家達に新しい表現の幅と可能性を与えました。

Edouard Manet
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