ベネチア派は近代絵画の基礎といわれています。板地からキャンバスに移行し、その特徴である「絵の具の厚塗り」によるボリューム表現を可能にしました。
フランドル派の絵の具を硬練りに改良することでプリマ描きを可能にしました。
プリマ描きにより、色を描くことによって形を描く、表現できる。
ーつまり色と形が同等のになりうるという近代絵画のの基本がここで成立されました。
フランドル派が白亜地を生かす手法に対し、ベネチア派は肩練りされた不透明な白色絵の具で描出しています。
ベネチア派は逆に明部が厚く、陰影部が薄い描出になっています。
#プリマ描きとは、((alla prima)アラ プリマ)言葉の意味として『一気に仕上げる』
『一回で仕上げる』というニュアンスで用いられるようになりました。
ジョバンニ・ベッリーニ作|レオナルド・ロレダンの肖像
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