テンペラからの移行期でもあったフランドル派技法は、木製パネル白亜地の上に黒色などにより線影描法で描かれ、その上に流動性の強い油絵具で描かれています。
明部は白亜地の白さを生かし極々薄く透明に絵の具が塗られています。
また暗部の表現は透明色を幾度も重ねる事により厚くなっています。
油絵の特性としてゆっくりと空気中酸素を吸収して酸化し乾燥していくことにあります。
乾性油の特性つまり乾燥に数日間を有し、屈折率が大きいことから油絵の特徴ともいえる
濡れ色になるわけです。
絵の具の伸びが良く微妙な諧調が表現できます。
ファン アイクなどの作品からはスフマート技法が用いられ輪郭線が消失しています。
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