前回のブログで各種絵の具に用いられる顔料は基本的に同じですとご説明しました。
絵の具の違いは媒剤の違いによるものですが、媒剤は種類によって乾燥速度と屈折率によって視え方が違います。
絵画技法の歴史を見ればイタリアテンペラ技法、フランドル派油彩技法、ヴェネチア派油彩技法、第二フランドル派油彩技法に分類されます。
イタリアテンペラ技法で中世の技法を集大成しているジョット、ルネッサンス期のボッティチェリなど、この輪郭線中心の造形法は人物も含めて描かれている事物は輪郭が線で表現されています。テンペラ絵の具は乾燥が早くボカシが難しいため薄い絵の具が何層に重ねられています。
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